第33章 十四歳と一九歳〜時透無一郎 【R18】
その日の夜は、結局義勇は任務が入ってしまいゆきの側に居ることは出来なかった。
蝶屋敷の部屋でゆきは、うとうとしていた。体の傷はそんなに深く無いので大丈夫だが、どうも血鬼術のせいで体がだるく重かった。
目を閉じた時に無一郎の話を思い出した。そう言えば不死川さんと私が口づけしてたってどういう事だろう?
そんな事を考えていた時に誰かが部屋に入ってきた。
驚いて思わず飛び起きてしまった。よく見ると不死川だった。
「……」
「驚かしたな。大丈夫か?体は?」
ゆきは頷いた。
「どうも俺はお前が気になって仕方ねーんだよ。お前は結局冨岡と時透どっちが好きなんだ?」
「……」
急な質問で心臓が止まりそうになった。無一郎くんが好きだけど…無一郎くんに私は相応しいのか最近すごく感じる。特に凛と並んだ姿を見ると余計思う。
「悪いな…困らせちまった」
不死川はゆきの頭をクシャッと撫でた。
「おやすみ。あっそうだ、時透に夜襲われるなよ〜ガキは加減をしらねーからな」
えっ…?どう言う事だろう…もしかして今朝の無一郎くんとの見てしまったの?
ゆきは、恥ずかし過ぎて泣きそうになった。
〜〜〜
そして真夜中…無一郎は、血鬼術もだいぶ薄れてきて夜に高熱が出なくなっていた。
凛は隣にあるもう一つのベッドで眠っているのでこっそり部屋を抜け出した。
ゆきの部屋に行きたかった。
その時ゆきの部屋にふらふらしながら入っていく義勇の姿を無一郎は見てしまった。
慌てて部屋の中をみた。
義勇は、任務終わりですごく疲れているように見えた。
ゆきのベッドにうつ伏せで倒れ込みそのままゆきを抱きしめていた。
ゆきは、まだ起きていたのでびっくりした。
義勇が耳元で囁いた。
「今部屋の入り口で時透が見ている」
ゆきは、驚いて慌てて義勇を離そうとした。
「今日の任務は大変だった。一人助けられなかった…」
泣きそうなくらい切ない声だった…。
「ごめんな 時透が見てるが慰めてほしい」
「……っ!?」
義勇がいきなり口づけをした。羽織を引っ張り体から離そうとしたがびくともしない。羽織を引っ張る手を逆に掴まれ押さえつけられた。
嫌だ無一郎くんの前で辞めてよ!すごい力…敵わない…