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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第32章 増えていく二人だけの秘密〜冨岡義勇 時透無一郎【R18】


義勇は、台所からのいい匂いで目が覚めた。見に行くとゆきが、料理を作っていた。

「あっ!師範おはようございます。もうすぐ出来ますんで先に着替えてください」

言われるがままに隊服に着替えに向かった。居間に向かうと朝食が用意されていた。
ゆきが俺を見てニコッと笑う。

「師範の好きな鮭大根作りましたよ」

ゆきが俺のために食事を作ってくれて微笑んでくれる。こんな幸せな事はない…
しかも俺の好物を覚えてくれてたなんて。
愛おしすぎる

台所に立つゆきを後ろから抱きしめた。

「師範!?」

「ありがとう」

「は、早く食べてくださいお稽古しましょう」

〜〜〜

蝶屋敷では、無一郎がゆきに鴉を飛ばしていた。

「銀子頼むよ」

相変わらず側には凛がいた。


義勇とゆきは、今日は実践さながらの手合せを広場でしていた。

「そうだ…いいぞ、もっと打ってこい」

ゆきの動きも良くなってきた。こんな俺の指導をきちんと聞いてくれている。

〜〜〜〜

稽古が終わる頃、無一郎の鴉がやってきた。

「無一郎カラ伝言ヨ ゆきモドッテキテ オネガイ マッテル」

ゆきは、その伝言を聞いたが動かずじっとしていた。

「ナニシテルノヨ!イクワヨ!」

「でもまだ凛がいるでしょ?私は邪魔なんだよ」

「無一郎ハアンタガイイノヨナンデワカンナイノ」

義勇が口を挟んだ。

「ゆきは稽古をしながら任務についている。怪我した時透に毎晩看病など体が保たない。そこは理解しろと伝えろ」

銀子は、不満そうな顔をしたが仕方なく無一郎の元へ戻って行った。

「行きたかったか?時透の所へ?」

 「行きたいけど無一郎くんは何故か凛を拒まないから」

「歳も同じだし気がつかぬが惹かれるものがあるんだろう」

俺がそう言った時、ゆきはとても悲しい顔をした。
だから思わず抱きしめていた。

「そんな顔するな…」

「離してください!」

見上げた先に義勇さんの唇が見えた。私が噛んだ跡がまだ痛々しく残っていた。
義勇さんの涙をふと思い出した…

「唇痛いですよね…ごめんなさい」

俺の心配をしてくれるのか…あぁ堪らなく好きだ…。

「また二人だけの秘密を増やしてもいいか?」

















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