第32章 増えていく二人だけの秘密〜冨岡義勇 時透無一郎【R18】
身体の冷えも治りゆきは、浴衣から隊服に着替えた。
義勇は、ゆきの支度を待っていた。
ゆきは義勇の待つ蝶屋敷の玄関に向かっていた。
無一郎の部屋に行こうか悩んだが凛と居ると思い寄る事を辞めた。
無一郎の部屋の窓から玄関へ向かうゆきの姿が見えた。
僕の所に寄ってくれないんだ…。
今夜来てくれるかな?ゆき…
無一郎は、不安で仕方なかった。
〜〜〜
義勇とゆきは今日は鬼が出ると言われている廃墟に情報収集に来ていた。
まだ明るい時間の任務だった。
「数日前にここで鬼が出たらしいが最近落ち着いたみたいだ。何か痕跡があるか調べる」
「はい。」
夕方辺りまで調べたが何も手がかりは無かった。
帰り道
「疲れたな…」
「はい」
「何か食べて帰るか?」
「…」
「悪かった。早く時透のとこに戻りたいか」
「食べましょう!お蕎麦」
義勇とゆきは、お蕎麦屋さんに向かった。
一方、無一郎の元にはまだ凛がいた。
「師範。お体拭きますよ」
「悪いしもう大丈夫だから…それに師範じゃないし」
無一郎は、前みたいに強く突き離されずに困っていた。
窓の外はすっかり夜だった…。昨日とかは、もうゆきが来てたのに。稽古が長引いてるのかな?
〜〜〜
蕎麦屋の帰り道
「おいゆき大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫です!」
足元がおぼつかないゆきの姿があった。実は、隣の席のおじさんのお酒を間違えて一気に飲んでしまっていたのだった。
「やはり危ないから抱えるぞ」
義勇は、ゆきを簡単に持ち上げた。
トロンとした目で俺を見つめてくるな…このまま俺の屋敷に連れて帰りたくなる。
「で、時透の居る蝶屋敷に行くのか?時透の屋敷に帰るのか?どちらだ」
「zzz…」
「え?寝てる!」
義勇は溜め息をついた。
「寝てるなら仕方ないな」
自分の屋敷に向かった。
無一郎は、また夜になると高熱がではじめていた。
でも来てくれないゆきが気になって仕方なかった.
凛は相変わらず無一郎の側で看病していた。
〜〜〜
義勇は、屋敷に戻り寝ているゆきを布団に寝かした。
隊服の上は脱がしブラウスだけにしてやった。