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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第31章 お仕置き〜時透無一郎【R18強】


いつも通り義勇に稽古をつけてもらった。義勇はいつもと変わりなく見えたが内心は違うかった。

昨日手鏡を、返されて落ち込んでいた。

夕方になりもうゆきは今から時透の所に行くんだろうと思っていた。

「あの…師範…」

  「何だ?」

ゆきが何か言いにくそうに声をかけてきた。

「あの…あの…」

  「何があった?」

「無一郎くんが、私が師範とその…あの秘密って言ってたあの事を疑ってるんです…」

  「俺が、お前を抱いたと怪しんでいるのか?」

「…はい。」

  「…。」

「それで今日師範に直接聞きたいって言われまして」

  「そうか。」

ゆきは、道場から出ようとしている義勇の羽織を引っ張った。

「二人だけの秘密ですよね?絶対言わないって約束しましたよね?」

義勇は、ゆきに近づいた。

  「約束した。二人だけの秘密だ」

ゆきは、ホッとした表情を見せた。義勇は、ゆきの腰に手を回して自分に引き寄せた。

「ぎ、義勇さん?」

  「お前は、ずるいそうやって俺の呼び方を使い分ける」

義勇の顔がゆきに近づく…。ゆきが慌てて顔を横に逸らした。

  「二人だけの秘密だ。こちらを向け」

「えっ?」

  「拒むのを許可しない」

真剣な目で私を見つめてくる…。ジリジリゆきは後退りして壁際まで追いやられた。

  「今から時透の所に一緒に行くのか?」

「は、はい」
 
  「じゃあ俺にご褒美をくれ」

義勇さんの口元に傷の跡があった。自分が噛んだ跡だった。力いっぱい噛んだから跡が痛々しい…。
それを見たら申し訳なさすぎて断れなかった。

結局くちづけを許した…。


〜〜〜

義勇とゆきは蝶屋敷に着いた。 ゆきは見るからに緊張している様子がわかる。
義勇が優しくゆきの頭を撫でた。

 「大丈夫だ。二人だけの秘密だ。」

そう言って先に部屋に入って行った。

無一郎が起き上がった。

「冨岡さん今日は突然お呼びしてすみません。」

  「体は大丈夫か?」

「お陰様で昨日も、いや今朝もかな?元気になれることしたので大丈夫です。」

  「そうか」

「単刀直入に聞きます。ゆきを抱きましたよね?」

  「抱いてない」

   
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