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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第104章 護衛〜冨岡義勇【R強】


夕食を済ませ、お風呂で体を温めた後も、私の心はどこか落ち着かないままでいた…。

甘露寺さんの言葉が、何度も頭の中で繰り返される。

一人の女の子として、義勇さんを見る…?

そんな考えを振り払うように、小さく顔を振ったその時だった。静まり返った部屋の前に、不意に気配がした。

「ゆき様、水柱様が到着いたしました」

襖の向こうから響いた隠の声に、心臓が跳ね上がる。

ドクン、と胸の奥が高鳴り、隠し通せない動揺が全身を駆け巡った。

「…どうしましょう? こちらの部屋にお通ししてよろしいでしょうか?」

隠の問いかけに、ゆきは言葉を詰まらせる。

かつて師範と仰いだ人。そして、一度は断ち切ったはずの初恋のひと。

突然の訪問に頭の整理がつかない…けれど、彼の護衛を拒む理由など、ゆきにはどこにもなかった。

「…はい、お願いします」

辛うじてそれだけを絞り出す。

やがて隠が去り、廊下の奥から静かな、足音が近づいてくる。

一歩、また一歩と近づく足音に同期するように、ゆきの鼓動はさらに速くなっていく。

ぴたり、と襖の前で足音が止まった。

「ゆき…入るぞ」

低く、少し低音の響くその声は、紛れもなく義勇さんの声だった。

「どうぞ…」

緊張で声が震えないよう、細心の注意を払いながら応じる。

ゆっくりと襖が開いた。

そこには、涼しい表情の義勇さんが立っていた。

深い碧い瞳が、まっすぐにゆきを捉える。

「夜分にすまない」

「こちらこそ…護衛などさせてしまい…申し訳ありません。」

「俺は、お前の側に居れて嬉しい…。」

ゆきは、慌てて目線を逸らした。

しかし、義勇は逃さない…ゆっくりとゆきとの距離を詰めてくる。

「あ、あの?義勇さん?」

「お前に…触れたい…」

義勇は、畳に座っているゆきの前に跪き手を伸ばしてきた。

戸惑いキツく目を閉じるゆきの頬に優しく触れる…

「腫れは治まってきたな…切り傷がまだ目立つ…跡が残らないと良いが…」

ゆきは、驚いてゆっくり目を開いた

「すまない…いきなり触れて…怖がらせた…安心しろ何もしないから、これでお前に何かしてしまったら護衛ではなくなるからな…」

そう言って頬を優しく撫でた。


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