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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第104章 護衛〜冨岡義勇【R強】


「無一郎くんの耳には、今回のこと絶対に入らないように手配しておいたからね。冨岡さんにも、他の柱のみんなにはこの屋敷の護衛に着くことを絶対に秘密にするよう、きつく口止めしておいたから、安心して!」

甘露寺さんは私の耳元に顔を寄せ、悪戯っぽく、けれどどこか頼もしげにそう囁いた。

「甘露寺さん…」

無一郎くんを想うと、私の胸がちくりと痛む…。

不安そうに彼女を見つめる私に、甘露寺さんはそっと両手を差し伸べ、包み込むように私の手を握りしめた。

「ゆきちゃん…。ううん、もしかしたらこれ、ちょうどいい機会かもしれないわ」

「え…?」

「冨岡さんと、もう一度まっすぐ向き合ってみたらどうかしら? これまではずっと『師範』と『継子』という関係だったけれど、今は違う。あなたはもう鬼殺隊を除隊しているでしょう?」

甘露寺さんは、まるで恋バナを咲かせる少女のように、その大きな瞳をきらきらと輝かせた。

「これからは、ただの一人の女の子として、彼自身の男の子としての姿を見てみて。きっと、今まで見えなかったものが見えてくるはずよ!無一郎くんともまだ婚約の段階よ、婚姻はしてないのよ。それに何だか流れでそうなった感じもあるじゃない?だから…ゆきちゃんの気持ちを大切にしてね。」

そんな言葉を残し、甘露寺さんは満開の桜のようなきらきらした笑顔を咲かせながら、いそいそと伊黒さんの待つ任務先へと向かって行ってしまった。

残されたゆきは、静まり返った屋敷の玄関で、ぽつんと立ち尽くす。

「一人の女の子として、義勇さんを見る…?」

呟いた言葉が、冷たい空気の中に静かに溶けていく。

彼をただの男性として意識する…。

私の初恋は義勇さんだった…。大好きだったけど…いつも柱として…師範としての彼が付きまとっていた…。

でも、一度断ち切った想い…継子を解消する時に全部捨てた想い…。

さよならもした…

今更…そんな…

ゆきは、首を横に振り甘露寺の言葉をかき消そうとした。

しっかりしなきゃ…

迫り来る夜の気配を感じながら、ゆきは高鳴る鼓動を抑えようと、何度も深く息を吸い込んだ…。

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