第10章 ライブだよっ!
『疲れたぁ…
体力かなりついたと思ったけど…もうちょいかなぁ』
「なっちゃん!」
『はい!』
もうすぐライブと言うことでリハーサルだとなんだとし終わって控え室でのんびりしていると春雨さんが入ってきた
思わず丸めていた姿勢からピシッと背筋を伸ばして返事をした
「来週からGWことゴールデンウィーク。ってことは…分かってるわよね?」
『3日4日5日ってライブです!』
「そのS席のライブチケットがここにあります」
『!!』
「ご家族と黄瀬くん家族にはもう渡してあるんだけど…友達に渡したらどうかしら?」
『友達…』
ふと友達と言って浮かんだのは高尾くんだった。だがライブチケットと言われて一番最初に浮かんだのは宮地さん
ライブチケット、持ってないって言ってた…よね
「3枚あるけど何枚欲しい?」
『3枚…全部もらえますか?』
「あら、渡す友達の人数変わらないの?」
『他校になっちゃったので…今回は同じクラスの子と先輩に』
2人には正体隠してますけどね。と付け加えると春雨さんはフッと大人の笑みを返してきた
宮地さんが来てくれることの嬉しさから、家に帰ってからも練習しようと決めた