第9章 大きな仕事
「名前」
『み、みゃ、宮地さん!?』
「みゃって何だよ。わざとなら轢くぞ」
『わざとじゃないです!』
そんな願いが叶ったのか、宮地さんは呼ぶどころかあたしのクラスへとやって来た
慌てるあたしを見て高尾くんは盛大に吹き出し、それを睨んだ宮地さんはあたしの方へと向かってきた
「名前、お前ゴールデンウィークにあるなっちゃんのライブチケット持ってるか?」
『ゴールデンウィークの…ライブチケットですか?』
「おは朝見てポイント貯めんと抽選でS席GETって書いてあったんだけどよ…」
『お、おは朝!?』
「ブッフォ!
あー、それデータ放送のやつな」
「なに笑ってんだよ高尾。焼くぞ」
『物騒なのでや、やめて下さい』
なんと言うタイミングだ。と心の中で焦りながらその情報を脳内で引き出す
そう言われれば春雨さんがそんなこと言ってたかも。と思い出して納得した
『それって今日から1週間限定…ですよね?』
「ああ。なっちゃんがおは朝担当した記念にな」
『見たん…ですか?』
「それが問題なんだよ」
「問題…っすか?」
高尾くんが宮地さんに疑問を問い掛けると、深刻そうな顔をして頷いた
それにあたしと緑間くんはゴクリと唾を飲み込み、次の言葉を待った