第8章 恋バナと正体と
「名字ちゃん」
『は、はい』
「それもう…恋以外あり得ないと思うんだけど、違う?」
『あたしが、宮地さんに?』
「まっ、バレて宮地サンがどういう反応するかは分かんねーけどな」
…あたしは宮地さんに恋してるのかぁと納得した後、ボッと顔が熱くなるのを感じた
えっと、みみみ宮地さんが好き!?
こんな短期間(数週間)で人を好きになるってどうなの!?
て言うか一目惚れって部類の方がもっと期間短いよね…た、短期間なのか!?
「ブッ…名字ちゃん顔に出過ぎっしょ
考えてること丸わかり」
『あ…えっと、どんな顔?』
「宮地さんのこと考えてるってすげー分かりやすい顔」
『…もう嫌だ』
「それって俺のこと?」
『表情に出やすいこと…です』
最後にですを付けたのがツボに来たのかお腹を抱えて笑いだす高尾くん
目尻からは涙も出てきていて、それを見た瞬間に少し頭にも来たし心配した気持ちも沸いた