第6章 緑間くんと高尾くん
入学式から数週間経ち、クラスの雰囲気が遠慮とかはあるものの良くなってきた所だ
そんな日の昼休みのこと
あたしは今まで気づかなかったのに驚く程、知っている人物を見つけた
『緑間くん、同じクラスだったの?
て言うか秀徳に来たんだ』
「…名前か、お前が気づく前から俺は気づいてたのだよ」
『う、ごめんね
緑髪だったから…近付くの避けてました』
「別に良いのだよ」
「真ちゃん誰としゃべってんのー?」
『あ、高尾くん』
「あ、名字ちゃんじゃん
真ちゃんと知り合いなのー?」
「…知り合いなのか?」
『「隣の席」』
喋りかけてきたのは高尾くんだったなぁと思い出して、つい最近のことなのにどこか懐かしく感じた
…まあ、普段から忙しいし仕方ないんだけれども
『あ、そうだ
宮地さんって、バスケ部だよね』
「あー…怖い先輩ダントツ1位の宮地さんな」
『…そんなに怖い?』
「よくキレてんもん。なー真ちゃん」
「…俺は平気なのだよ」
『ふーん…』
轢くとか言ってれば確かに怖いけど、根は優しい人なんだけどなーと思いつつ次の授業の準備をする
あいかわらず緑間くんのラッキーアイテムが机にあって、ちょっと嬉しかった