第4章 恋愛成就
「あ、見て見て!
キセリョとなっちゃんが居る!」
「ラッキー!
何かの撮影中かな?」
「私両方共ファンなんだけど!
サインとかもらえないかなぁ~」
もちろん他にも観光客や地元の人も居るわけで、こういうことも多々ある
だがもちろんスルーだ
『あ』
アイスが頬に付いちゃったっぽいな
取らなきゃいけないけど…腕組んでるし、片手はアイス持っちゃってるし…
『涼太、アイス持っててくれないかな?
頬にアイスが付いたみたいで、冷たい』
「あ、それなら任せて欲しいッス
カメラしっかり撮っておいて下さいッス!」
およそ2秒後、涼太はあたしの頬をペロリと舐めた
その瞬間にもちろんカメラの連写音は鳴ったし、周りからの黄色い声もあがった
『…カメラマンさーん
今の雑誌に掲載しても構いませんよー』
「良いんスか!?」
『仕事だからだよ
普段だったら…お姉ちゃんに言い付ける』
「そ、それはやめて欲しいッス」
頬に付いたアイスをとってもらったら、残りがコーンとその中に入ってるアイスのみになったためその残りをモグモグと食べる
涼太はその様子を見ながら周りを見て、次のスポットへと向かった