第3章 入学式とドルオタ
『あ、あの、宮地さん』
「あ?」
『良かったらなっちゃんのグッズいらない?
あたしが持ってても困るか「マジか!?」』
宮地さ…宮地さんの目の輝きぶりと勢いに目をパチパチと瞬きをする
えっと…これは…喜んでいるで合ってるのかな?
『マジ、ですけど』
「もらって良いならもらって良いか!?」
『もらってくれるならむしろ助かります』
だってさ、DVDとかCDならまだしもポスターとか部屋に貼ってると自分が自分に見られてるみたいで…嫌にならない?
しかも特別版から何から何まで…そ
いくつかは黄瀬家にあげれば良いかもしれないけど、大きいのはさすがに…ね
マネージャーの春雨さんには感謝してるけどここまではいらない…かな
「じゃもらって良いか?」
『じゃあ明日持ってきますね』
「集めた金とか、平気なのか?」
『・・・集めたわけじゃないから大丈夫です』
「あーよく分かんねぇけどとりあえずもらうわ
サンキューな」
『こちらこそ、もらってくれてありがとうございます』