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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第5章 呼吸




『全集中の常中…
それは割と早く会得しましたが
私はまだ、自分に合った流派の呼吸を見極めることが出来ていないんです…



だから流派の呼吸を身に付けて
技を会得する事ができてから…



…鬼殺隊に入隊しようって、決めました。』






…先日、実はしのぶちゃんにも同じ事を伝えていた。




全集中の常中は、鬼殺隊の隊士なら出来て当たり前のことらしいけど、
私の場合は、他の隊士と比べて会得するのがかなり早かったと教えてもらった。


だからすぐにでも、鬼殺隊に入隊は出来るそうだけど
本当に隊士としての素質があるのか分からないし


最終選別、というものに受からないと、鬼殺隊へは入れない。




しのぶちゃんは、私が自分に合った流派を見つけることは
入隊後になっても構わない、と言ってくれたけど

掲げた目標を達成したい、という私の気持ちを尊重してくれたんだ。






「全集中の常中が出来るのならば
その呼吸法を見て、どの流派か見極めれるはずだが…」


『普通はそうですよね…。
でも私の呼吸法は、現在確認されているどの流派にも当てはまらないそうで…。
ひょっとしたら、新たな流派かもしれないって
しのぶちゃんはそう言ってました。
やっぱり私がこの時代の人間じゃない事が影響しているんでしょうか…。』




こんなイレギュラーなこと、
しのぶちゃんも初めてだって言ってたし…。



どれだけ時間を要するのかも不明、
流派を生み出すことが出来ないまま
人生を終える可能性だってある…。




それでも私は自分で決めた目標を諦めたくない…



絶対に諦めたくないんだ。





「お前の気持ちは分かった。
俺も、胡蝶と同じようにお前の意思を尊重する。」


『っ、あ、ありがとうございます!!』




良かった…

冨岡さん、私が入隊するのをまだ待っててくれるんだ…。



でも、いくら待っててくれるとはいえ
待たせすぎるのは良くないよね…



蝶屋敷に帰ってから
またカナヲちゃん達と鍛錬頑張ろう…!と
心の中で意気込んでいると、冨岡さんは急に立ち上がって
部屋の外に出て行った。






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