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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第5章 呼吸




『うーん…
私もあんまり覚えてないんだけどね?
私が倒れた時、確か冨岡さんもいたでしょ?
一応迷惑かけたから、ちゃんと謝りに行こうかなって。』



今度いつ会えるか分からないし
私は炊事の手伝いも終わって、少し時間が空いたから、ちょうどいいタイミングだった。





「確かにそうですね…。
さんを部屋まで運んでくれたのは
水柱様でしたから。」


『えっ…?そ、そうなの…?』


「知らなかったんですか?
さんを軽々と抱き上げなさってて…
あの時の水柱様は、とても素敵でした。」


『だっ…!?抱き上げた…!?!?』





え、ちょっと待って。


それって俗にいう……


お姫様抱っこ、だよね……!?



絶対そうだよね!?!?





…水柱の冨岡さんに
なんて事をさせたんだ私は!!!!






『あぁ……、ど、どうしよう……
すっごい迷惑かけちゃってたじゃん…
どうしよぉぉぉぉ〜!!』


「あ、いや…怒ってる様子では無かったので
大丈夫だと思いますが…。」


『うぅ…、と、とにかく
しのぶちゃんに屋敷の場所聞いて
出掛けてもいいか許可もらってくる…』


「あ、はい…」





最悪だ……


そんなに迷惑かけてたなら
もっと早く謝りに行けばよかった…。









「う〜ん…。
でもあの時の水柱様の行動って……
…いや、考え過ぎか。」






ずーん…、と凹みながら調理場を離れた私は
そんなアオイちゃんの呟いている言葉なんて
全く耳には届いていなかった。



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