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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第22章 恐怖




『はぁっ…、はぁ…』





……おかしい。



息が上がるのも、呼吸が乱れて来るのもいつもより早い。


それに何だか…、体が熱くなって来ている様な気がする…。



暑さの感覚は体を動かして鬼と戦ってるっていう理由もあると思うけど、それにしては…







ドクンッ






『ーーーッ…!!!』


「クククッ、漸く効いて来たようだナァ??」


『っ、なに…これ……ッ』





体が燃えるように熱い…

心臓の動きが早い…

手足に力が入らない…




自分の体の変化に戸惑いながら
必死に刀を握り締めて鬼に向けていると
その鬼は不気味な笑みを浮かべていた。





「効いてくるのに時間かかったけど
まぁ鬼狩りの女だから多少は丈夫ってところかァ…」


『はぁ、はぁ…っ、
何を、したの…?あなたの攻撃、は…
ちゃんと全部、避けたの、に…っ!!』


「馬鹿だなァ?避け切れる訳ねェだろォ?
…この甘々な香り、神社に入って来た時から
香ってたはずだからなァ?」


『!!』





確かに甘い匂いはずっとしてたけど
まさか鬼から醸し出されてるものとは思わなかった…。


自分の体に起きた変化や

今はもう気絶してるけど
拘束されて、小刻みに震えていた女性の様子から推測すると、恐らくこの甘い匂いは……





「俺が出してるこの甘い香りの毒なァ…、
女を発情させる効力があるんだぜェ?」


『っ…』






やっぱり…、思った通りだった…。




体が火照るこの感じは
以前冨岡さんと触れ合った時の感覚と似てるから…。



でも今は、鬼の毒を喰らって
無理矢理発情なんかさせられて……


冨岡さんの時とは違い、不愉快としか思えなかった。





『はぁ…、はぁっ…、くっ…ぅ…』



どうしよう…。
体の力がどんどん抜けていく…。



時間が経つに連れて
鬼の毒の効き目が強くなってる…。





「はははッ!立ってるのも辛いだろォ?
俺は無惨様にこの毒を強化してもらってるからなァ…。」


『この外道が……、うッ…』





鬼の言葉に苛立った私は、脚がビクビクと震え出し、立つことすらしんどくなってきて、床に片膝をついてしまった。








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