第22章 恐怖
『大丈夫だよ、カヨちゃん。
増援が来るまで、絶対死なないようにするから。』
「…。分カッタ…。
…、気ヲ付ケテ…。」
『うん!!』
不安気な声を出しているカヨちゃんを安心させる為に笑顔を作って返事をした私は、すぐに神社の中へ駆け込んだ。
『…?甘い匂いがする…』
神社の中はお菓子とか香水とは違う感じの甘い匂いが充満していて、通路を進むにつれて匂いも濃くなっていく…。
匂いの正体を不思議に思いながらも
私は先程の悲鳴を上げた女性の身を案じながら
ひたすら通路を走り続けて…
『っ……、ここだ…』
辿り着いた一室の前に来ると、濃い甘い匂いだけでなく、鬼の気配も感じた。
刀を鞘から抜き、襖をスパンッ、と開くと
私の視界に飛び込んで来たのは…
「あっ、あぁ…ッ…!
もうやめて…!!お願いっ!助けてーーッ!!!」
「ヒヒヒッ、辛そうだなぁ…??
本当はすぐにでも味見してやりたいが…、
邪魔者が来ちまったから一時中断だァ…」
『っ…』
振り返って私を不気味な笑みで見つめて来た鬼…
そして鬼のすぐ側には
天井から吊るされた縄で手を上に上げた状態で縛られ、拘束されている女性がいた。
その数は1人や2人ではなく、縛られてる女性は壁際にズラッと並び、20人は超えている。
『あなたが…、大勢の女性を攫った鬼?』
「その隊服…、鬼殺隊だな?
でも見たところ柱じゃ無さそうだ…。
ケッ、随分とまぁ地味な女が来やがったなぁ…?」
『私の質問聞こえてる?
こんなに沢山の女性を攫って…、一体何をしていたの!?』
拘束されている女性はほぼ全員気を失っている状態だったけど、先程嫌がる声を発していた女性だけはまだ意識があるようで、体を小刻みに震えさせていた。