• テキストサイズ

《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第3章 積極




手伝い始めた頃は
教えてもらう立場にあったから
みんなに余計な時間を摂らせてしまったと思う…。


それでもみんなは優しくて
私がちゃんと調理できるようになるまで
見捨てずに見守ってくれていた。



覚えることが多くて、本当に大変だったけど…




私がこの大正時代に来てから
あっという間に時は過ぎ、もうすぐ2ヶ月が経過しようとしていた。






最近では、鬼狩りの際、
怪我をして蝶屋敷に運ばれて来る隊士の人達の手当てを手伝ったりもしていた。


私は看護師の資格を持っていたし
傷の手当てや、隊士達の経過観察をするのは
令和の時代でもやっていたから、それなりに役立てたと思う。





今日も朝から私は働いていて

鬼との戦闘で傷を負い、療養している隊士達の元を順番に回っているところだ。




『…よし、血圧も安定していますので
あとは傷口が塞がったら、任務に復帰出来ますよ。』

「さんに手当てしてもらったおかげです…。
本当にありがとうございます。」

『いやいや、
お礼を言われるほどのことはしてないですから…』


「そんな事ないですよ!!
俺、傷口縫ったり、注射されるのって
すっげぇ苦手だったんですけど…
さんの治療、全然痛くなかったんですよ!?」




…まぁ、注射は自分の腕で何度も練習したからね。
一時、腕が腫れるまで針刺しまくってたし。


それに、傷を縫う治療は
令和の時代で経験したことはなかったけど
外科の先生の手術に立ち会って、上手く縫えるコツを聞いたことがあったから。



前にいた時代での知識が役に立ったようで良かった…



隊士の人にお礼を言われ、挨拶をしてから
私は部屋を出て、次に診察予定の隊士の元へ向かった。





『えーっと、次の部屋は…角を曲がった先の……
……うん?』





目的の部屋の前に辿り着くと
アオイちゃんとキヨちゃんが部屋の扉の前で
困り果てた顔をしていた。





『2人とも、ここで何してるの?』

ア「あ、さん…」

キ「実はちょっと困ったことが…」

『??』





詳しく話を聞くと、2人が困っていたのは
部屋の中にいる1人の隊士のことだった。





/ 275ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp