第20章 我慢
『しのぶちゃんっ、私は絶対死なないから…!
みんなに心配かけないように気をつけるからっ…!
そんな悲しい顔しないで…?
私…、しのぶちゃんが心から笑ってる顔が
すごく大好きなの…!』
「っ…!!」
私の話を聞いたしのぶちゃんは
悲しんでいたのかと思ったら、今は何故か凄く驚いているようで…
何で驚いているのか不思議に思っていると
しのぶちゃんは小さく笑みを溢し、いつものように微笑んだ。
「本当に…、何から何までそっくりですね…」
『ん…?な、何が?』
「いえ、何でも。
…では、もう一つさんを呼び出した理由をお話しします。」
『え…?』
てっきり今の話だけだと思ってた…。
今度は何の話だろう…、と話してくれるのを待っていると、しのぶちゃんは1枚の紙を私に差し出して来た。
『しのぶちゃん、これは…?』
「さんにはこれから
先日蝶屋敷で治療をした、元音柱の宇髄さんのご自宅に行って来て欲しいんです。」
『宇髄さんのところに?』
詳しく話を聞くと
単純に、宇髄さんの容態はどうなのか、確認する為に行って来て欲しいとのこと。
あの人はもう鬼殺隊は引退したらしいけど
ここで治療した患者さんだから…
所謂、経過観察の任務ってところかな。
「さんはこの屋敷にいると
炭治郎くんと伊之助くんのことで頭がいっぱいになってしまいますから…、息抜きも兼ねて、外に出た方がいいかと思ったんです。」
『うん…、確かにそうだね…。
よし!分かった!!じゃあすぐに準備して行ってくるね!』
「お気をつけて。よろしくお願いしますね?」
しのぶちゃんに渡された紙はチェックリストで
宇髄さんの状態を確認する項目がズラッと並んでいて、ザッと目を通してから、私はすぐに蝶屋敷を出た。
『宇髄さんの家に行くのは久しぶりだな〜』
宇髄さんにも一度だけ稽古をつけてもらったことがあるから、道のりは覚えてる。
炭治郎くんと伊之助くんの事は気になるけど
一応、柱であるしのぶちゃんから与えられた任務だから、気を引き締めていこう、と意気込みながら門を抜けた。
その瞬間…