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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第19章 看護 ✴︎




「…、俺は大丈夫だ。」

『…はい?』

「これしきのことで、
警備の仕事まで休む必要はない、だから…」

『バカな事言わないで下さい!!
絶対…、ぜーったい!!だめです!!』


「っ…」





珍しく大声を出して否定した私を
冨岡さんは目をパチパチとさせながら驚いているようで…。



高熱があるにも関わらず
仕事に行こうとしている冨岡さんに対し
私は大きなため息を吐いた。





『そんな状態で仕事が務まるとは思えません。
今日は休んで下さい。』

「いや…、しかし…」

『…。じゃあ、試してみましょう。』

「…?、っ…!!」






私は畳の上に置いていた自分の刀を拾い
素早く鞘から刀を抜いて、冨岡さんの目の前に突き付けた。


勿論怪我をさせるつもりなんてなかったし
恋人にこんなことをするなんて最低だけど…


頭の固い冨岡さんを納得させるには
1番有効な手段だと思ったから。





『…ほらね、反応出来てないじゃないですか。』

「っ、…」

『熱がある時は感覚が鈍るんです。
体もいつものように動かせなくなったりするんです…。
私の動きにも反応出来ないのに…
今の冨岡さんには、鬼が現れた場合
いつものように対処できるとは思えません。』





病人に厳しい事を言ってるのは自覚してるけど
こうでもしないと冨岡さんはきっと無理をしてでも仕事に行こうとする…


納得させる為には優しい言葉だけじゃなくて
厳しく叱る事も大切だと、私がこの時代で学んだ事なんだ。

無理をして体の状態が悪化したら
きっと今よりも苦しい思いをする…



…私は冨岡さんにそんな思いをさせたくない。





「…。分かった…、今日は休ませてもらう。」

『そうしてくれないと困ります。』





やっと冨岡さんが諦めてくれたから
刀を鞘に収めると、寛三郎さんの小さく笑う声が聞こえた。






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