第19章 看護 ✴︎
さっきの自分の乱れ具合は
思い出すだけで顔から火が出そうなくらい恥ずかしい…。
まぁ、でも…途中で終わっちゃったけど
すごく気持ち良かった…
そして何より、幸せだった。
初めての感覚に戸惑ったりもしたけど
冨岡さんの手付きはやっぱり優しくて
怖い気持ちは全くなかったから…
今度また2人きりになれる機会があったら…
絶対に…
『体調が良くなったら…
今日の続きしましょう、ね…?』
「っ…、わざわざ言わなくても…そのつもりだ。」
『は、はいっ…。
あ…!お鍋火にかけてたんだった!!』
頬が赤くなってる病人の冨岡さんを見つめながら返事をしたら、今は看病中で、ご飯を用意していた事を思い出した私は
立ち上がって台所へと向かった。
鍋の中のご飯はいい感じに煮込まれていて
お茶碗によそい、冨岡さんの元に急いで戻った。
『冨岡さんっ、お粥を作ったんですけど…
食べれそうですか?』
「粥…、が作ったのか…?」
『あ、はい…。そうですけど…』
「…。食べる。」
冨岡さんは余程お腹が空いていたのか
布団からスッと起き上がり、食べる気満々のようだった。
「の手料理を食べるのは初めてだな。」
『手料理って…、ただのお粥ですよ?』
「好きな女の作るものなら
どのような物で食べたくなるのが男の性というものだ。」
『そ、そう…なんです、ね…』
…面と向かって好きな女、とか言われたら
顔がニヤけちゃいそうになるんだけど。
それに冨岡さんは、ずーっと私が作ってきたお粥の入った器を見つめていて、早く食べたい、と目だけで訴えているのが分かる。
『少し熱いかもしれないので、ゆっくり食べて下さいね。』
「分かった…、頂きます。」
布団の上に座っている冨岡さんの脚の上に
お粥を載せたお盆を置くと、すぐにお箸を手に取って
一口分掬うと、口の中へと運んでいた。