第19章 看護 ✴︎
「看病など…頼んでもいいのか…?」
『当たり前じゃないですか!
早く良くなるように精一杯看病しますから!』
「ん…、では…世話になる。」
『任せて下さいっ!』
看病する許可をもらった私はすぐに立ち上がって台所へ向かった。
熱が出ている時は
とにかく冷やさないといけないから
まずは桶に水を入れて、手拭いも拝借して…。
あとは消化に良いご飯を作って…、と
蝶屋敷で熱が出た人への対処方法を思い出しながら、テキパキと準備をして、一度桶と手拭いを抱えて、冨岡さんがいる部屋に戻った。
『冨岡さん、勝手に色々とお借りしましたけど…
良かったですか?』
「あぁ…、構わない。」
『…。やっぱり顔色悪いですね…』
布団に寝転がりながら私に顔を向けている冨岡さんは、ぐったり、としている様子で見ているだけでまた胸が痛んだ。
早く良くなるように、と冨岡さんの元に近付いた私は
冷たい水の中に手拭いを浸し、よく絞ってから
冨岡さんの額の上に優しく乗せた。
…本当は冷えピタとかあれば便利なんだけど
まだこの時代には売ってなかったからね。
「冷たくて……気持ちいい…」
『良かったです。…あ、あと手を出してもらえませんか?』
「手…?」
何で手?って不思議に思いながらも
冨岡さんは素直に手を差し出してくれて
私はもう一つの手拭いを絞ってから
彼の手を拭き拭きと優しく拭った。
「…なぜ手を拭く?」
『さっき…、その…、私の中を触ってた、から…
手を汚しちゃったのが気になって…』
…冨岡さんの愛撫を思い出すだけで恥ずかしいけど
指の根本からつま先まで綺麗に拭かせてもらっていると、冨岡さんの小さな笑い声が聞こえた。
「俺は気にしていなかったんだが…」
『私が気になるので…!』
「フッ…。先程のは…
とても可愛かったな。」
『なっ…?!急に何を言って…っ』
「俺の手で乱れるが可愛かったと言ってる。」
『〜〜〜ッ、もう!恥ずかしいからやめて下さい!』