第19章 看護 ✴︎
『お、お願いですからっ…、服を着て下さい…!』
「…?まさか…照れているのか?」
『もう!当たり前じゃないですか!!!』
こんなにいい体を見せられて
意識しないなんて出来るわけがない…。
目を背けていても、冨岡さんの綺麗な体は
もう私の目に焼きついちゃってるし…
心臓がバクバクと煩くて
冨岡さんに背を向けたまま、気を落ち着かせようとしていると、冨岡さんの気配が近づいて来ているのを感じ取った。
「俺の体を見るだけで照れるとは…
反応が可愛過ぎるな…。」
『そ、そんなことより!早く服を…!
わっ…!?』
とにかく早く服を着て欲しい…
必死でそう訴えているにも関わらず
冨岡さんは私の背後からギュッと優しく抱きしめて来た。
『ちょっ…、何してるんですかっ…!服!!』
「照れているを…もう少しだけ見たいんだ。」
『〜〜っ、そ、そんなの何度も見てますよね!?』
「何度見ても可愛いらしいから…、抱き締めたくなる。」
『うぅー…』
何だか今日の冨岡さんは
普段よりさらに甘々な気がする…。
何度も可愛いと言われて、
背中から肩にかけて
冨岡さんの鍛えられた胸板が当たってて、
私の体の前には
筋肉でゴツゴツとした逞しい腕が回ってて…
全身で冨岡さんの男らしさを感じた私は
どうしようもないくらい恥ずかしくなり
抱き締められた状態のまま、もう何も言えなくなってしまった。
「…、好きだ…」
『わ、私も、です…。』
冨岡さんはそのまましばらく私を抱き締め続けると満足したようで、スッと私から身を離し、タオルと着替えを渡してくれた。
「これに着替えろ。
お前が着替えている間、俺も予備の隊服を探してくる。」
『はい…、ありがとうございます。』
手渡された着替えは浴衣で
それを受け取るとすぐに冨岡さんは部屋を出て行った。