第19章 看護 ✴︎
「そうだな…、まずは着替えて来よう。」
『それがいいと思います…』
「お前にも拭くものと着替えを用意する…
茶の間で待ってろ。」
『あ、ありがとうございます…』
お礼を伝えるとすぐに冨岡さんは玄関から立ち去り、後ろ姿を見送ってから、私は言われた通りに茶の間へと移動した。
1人で屋敷の通路を歩き
襖を開けて部屋に入ると、前に来た時と変わらず
畳が敷いてあるだけで、物が何も置かれていない殺風景の茶の間。
この部屋に来るのは
冨岡さんといちゃいちゃしたあの日以来で…
『っ、もう…!なに思い出してんの…!』
冨岡さんに体を見られた事や、触られて沢山気持ちよくさせられたことを思い出した私は1人で赤面してしまい…
気持ちを落ち着かせようと深呼吸を繰り返していると、冨岡さんが近付いてくる足音が聞こえた。
「、待たせたな。」
『いえっ…、っ!?!?
と、冨岡さん!!服…!!』
てっきり着替えて来たと思ったのに
振り返った先には上半身が裸の状態の冨岡さん…。
初めて見る恋人の裸体は、まさに男の人って感じで…
鬼殺隊の柱でもある冨岡さんは
腕はもちろん、胸やお腹の筋肉がしっかりと鍛えられている。
これまで蝶屋敷で何度か怪我をした隊士達の体を見て来たけど、その時は仕事中だったのもあって、何とも思わなかったのに…
今、目の前にいる冨岡さんは
かっこよ過ぎてとても見ていられなくて…
私はすぐにパッと目を背けた。
「今、換えの隊服を探して来たんだが
すぐに見つからなかったから…
先にの着替えと拭くものを持って来た。」
『そんな急がなくても良かったんですけど…』
「お前にまた熱を出させるわけにはいかない…、それよりも、なぜ顔を背けている?」
…背けるに決まってるでしょう。
上半身が裸の冨岡さんがかっこよ過ぎるせいで、免疫のない私にとっては目に毒なんだから…。