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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第19章 看護 ✴︎




「髪が…雨で濡れているだろ…」

『そっ…、それが何か…?』




傘を差してここまで来たとはいえ
2人で一つの傘を使っていたから、
冨岡さんほどではないけど、私も少し雨に濡れている。


着ている隊服だけじゃなくて
今言われたように髪も湿っているのは本当の事だけど…


冨岡さんの言いたい事がまだよく分からない私は、彼の熱い眼差しと、髪に触れられていることにドキドキしながら、話し出してくれるのを待った。










「今のお前は…普段より色香が漂ってる…」

『へっ…?い、色香…?』

「まるで風呂上がりの後のようで…
艶めかしく美しいんだ…」

『と、冨岡さっ……、!!』




色っぽさを含む小さな声で
囁くようにそう告げた冨岡さんは
少しずつ私に顔を近付けてきて…


恥ずかしさから反射的に後退ると
私の背中に壁が当たって、逃げ場がなくなってしまった。




「逃げるな…、俺を見てくれ。」

『〜〜ッ…』




間近で見る冨岡さんだって
髪が濡れてるから色気がヤバいのに…


視線を合わせたくても
ドキドキし過ぎて胸が苦しい私は
ずっと目を泳がせて俯き気味になっていると


髪の毛を掬っていた冨岡さんの手は
私の顎へと移動し、無理矢理上を向かせられた。




『っ、ぁ…』

「…。…可愛い…」

『ん…っ』




困ったように優しく微笑む冨岡さんにキュン、とした瞬間、冨岡さんは私の唇にキスを落とした。




「柔らかい…、もっとしたい…」

『っ、んん…ッ』




ちゅっ、ちゅ、と音を立てながら
ただ唇を合わせるだけのキスを繰り返していると

冨岡さんの羽織から水滴がポタポタと床に垂れている音が耳に入った。





『冨岡、さ…っ…、んッ!
だ、だめっ…!!』


「…。嫌…だったか…?」


『そうじゃなくてっ…、
早く着替えないと…風邪、引いちゃいます…』




私がキスを拒否したと勘違いしていそうな冨岡さんは、シュンと落ち込んでいる雰囲気だったけど

水滴が垂れている冨岡さんの衣服を指差すと
自分がびしょ濡れである事を思い出したようだった…。


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