第18章 憤慨
「あの、水柱は確か…
恋人がいらっしゃいましたよね…?
あの…眼鏡をかけた女性の…」
「の事か…。
言っておくが、あの噂話は捏造されたもので…」
「あ、いや…、この前の噂の事ではなくて…」
「…?のことで、何か言いたい事でもあるのか?」
「えっと…、水柱は、その…
さんとは既に別れてしまったのですか…?」
「…。何だと…?」
別れた…?俺とが…?
そんなこと、全く身に覚えがない。
確かに10日間の間、一度も顔を合わせてはいないが
別れ話をした覚えもなく、された覚えもない…。
例え会えない日が続いていたとしても
は俺の事を想ってくれていると…そう信じてる。
「は俺の恋人だ。別れてなどいない。」
「そう…ですか…。
じゃあやっぱり俺らの勘違いか…。」
「なぜ、俺達が別れたと思った?その理由を言え。」
「は、はい…。実は数日前に…
俺達、蛇柱とさんが2人でいるところを見たんです…。」
…蛇柱の伊黒と?
2人で一緒にいたということは…、
稽古をしていただけではないのか…?
「商店街の甘味処ですごく楽しそうに話してたから、水柱とは上手くいかなかったのかなって思って…。
でも、別れてないなら俺達の早とちりでしたね!
変なこと聞いてすみませんでした。」
「…。楽しそう……」
稽古ではなく、俺が任務で近くにいない時
は伊黒と2人で楽しく出掛けていたということか…?
隊士達の話を聞いた俺は
伊黒とが2人きりで出掛けている様子を思い浮かべただけで、激しい怒りを感じ…
そんな俺を、隊士達は落ち着かない様子で見ていた。
「水柱…?あ、あの…
今言ったこと、気になさらないで下さい、ね?」
「…。」
「み、水柱…?」
「……。任務、気をつけて行くといい。」
俺は隊士達にそう告げた後、
怒りの気持ちが治らないまま、再び蝶屋敷に向かって歩き出した。