第15章 潔白
『私の憶測ですけど
あの人は、西口さんと一緒に鬼殺隊へ入隊できたこと
すごく嬉しかったと思うんです…。
その西口さんは以前
大切なご友人を亡くされて悲しんでいた事があるから…
きっと西口さんを2度と悲しませたくないっていう思いが強すぎて、今回のような事を騒動を起こしたんだと思います。』
…だから、西口さんの告白を断って悲しませた私が許せなかった。
友人を悲しませた敵のような存在の私に
鬼の手から助けられたのが悔しかった…
全部西口さんの為を思ってした事だけど
その西口さんからも反感を買って責められたから、最後の方はもうヤケを起こしているようにしか見えなかった。
御「もし彼が何の反省もせず…
また君に危害を加えてきたら、どうする?」
『そんな事にはなりません、絶対に…。
あの人がまた間違った方向へ進もうとしたら
友達の西口さんが止めてくれると…
私はそう信じてます。』
…さっき部屋を出て行く時だって
西口さんはあの人の体に寄り添って支えてたから。
あの2人の友情は
私が想像するより遥かにずっと強いと思う…
目には見えない固い絆で繋がれている友情は
そんな簡単に壊れたりするはずはないんだ。
『それに、もしまたあの人が喧嘩売って来たら
思いっきりやり返してやるつもりです!!』
冨「馬鹿…、喧嘩を売られても買うんじゃない。」
『どうしてですか?正当防衛になると思いますけど…』
冨「お前は人を傷付けるのが嫌だと言っていただろう。」
『確かに嫌ですけど
真正面から向かってくる正々堂々した喧嘩なら
喜んで受けて立ちます!!
あ、怪我をさせたらちゃんと治療もしますよ?』
冨「…。」
私の言葉に呆れたようにため息を吐く冨岡さんだけど…
急にキリッとした真面目な顔に変化していて
驚きながらそんな冨岡さんを見つめていると
彼は御館様に対して、真っ直ぐな視線を向けていた。