• テキストサイズ

《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第14章 濡衣




『んっ……、と、みおか、さ……ッ』

「…っ、…ッ」

『んッ…、!!』




閉じていた唇がこじ開けられるように
冨岡さんの熱い舌が私の口内に入ってきて…


突然の事に戸惑いながらも大人しく受け入れると、お互いの舌が濃厚に絡み合い
厭らしい唾液の混ざり合う音が耳に入った。





くちゅ……くちゅっ…






『ふぁ…、んっ…』




…息が漏れる自分の聞いたことない声に恥じらいを感じる。



以前、藤の花の家紋の屋敷では出来なかった
熱く交わされるキスに全身が熱り、何も考えられなくなって……頭が真っ白になるような感覚に陥った。




「はぁ…、お前の唇…、とても…柔らかい…」

『っ、んぅ……ッ』




離れたと思ったらまた塞がれて
舌を絡め取られて…


少し呼吸が苦しくなった私は
冨岡さんの胸に手を置いて顔を離した。





『はぁっ…はぁっ…、と、とみおかさんっ…
ちょっと苦しい…』


「…鼻で息をすればいいだろう。」


『そんな器用なことっ…、
い、いきなり…出来ない、です…』


「すぐに慣れろ。
悪いが今は…、お前を気遣う余裕がない。」


『ぇ……、ッ、んぁ……っ』





綺麗な濃い青色の瞳と視線が合うと
冨岡さんは私の後頭部に手を添えて
再び熱く唇を塞がれた。





『んっ…、まっ…て…ッ』





まだ息苦しさを感じていた私は
冨岡さんの胸に当てていた手に力をいれて押そうとしたけど、全くと言っていいほどビクともしなくて…



後頭部に回っている冨岡さんの手も
離れる事を許さないかの如く、すごく力が入ってる。




『んぁッ……は、ぁ…ッん…』


「…ッ、好きだ…」


『っ、…んんッ』





止まないキスの嵐に
ずっとドキドキしっぱなしだけど…



嬉しいし…それに気持ちいい…。




冨岡さんの熱い気持ちが
キスを通して伝わってきてるみたいで

出来ることなら、このまま時間が止まって欲しい…。




ぼーっとした頭でそんな事を考えていると…





『も、う……無理ぃ…ッ…』

「っ、……。」





…ずっと激しいキスを浴びせられた私は
激し過ぎた事で限界を迎え
腰が抜けてしまい、床にペタッと座り込んだ。






/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp