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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第11章 今際




「…、
俺が死んでも……決して自分を…責めるな…。
お前を…泣かせ、たら……
俺が冨岡に……………叱ら…れ……。」


『…煉獄、さん……?』





…後に続く言葉を待っていたけど
煉獄さんはもう口を開く事はなかった。




炭「うっ…うぅ……煉獄さんっ…」

伊「…ちっくしょ…う……」





嫌だ……



こんなの、嫌だよ…




何で煉獄さんが……死なないといけないの……?




もっともっとこれからも…


煉獄さんに稽古をつけて欲しかった…



成長していく私達を見て欲しかったのに…。




"「こら!!目を瞑れと言っただろう!!
開けていいとは言っていないぞ!!」"






煉獄さん……






"「冨岡も人間らしくなってきたようだな!!
うむ!俺は嬉しいぞ!」"






煉獄さん……






"「俺は君達を…信じているからな…?」"





「うっ…ぅ……、うぁぁぁぁーっ…!!!』





目の前で煉獄さんの息が絶えた現実が受け入れられなくて…


何も出来なかった無力な自分に苛立ち
私は地面に何度も拳を叩きつけた。




…悔しい。




厳しい稽古をつけてもらって力をつけても
肝心な所で何の役にも立たない…




『うっ…うっ…、煉獄、さ…っ…
いやだ……っ、こんなの…やだよぉ…っ!』


炭「っ、さん…」






どうしてこんな事が起きちゃったの…?



どうして鬼達は
善良な人の命を平気で奪っていくの…?






どうして人間だけがこんなにも辛くて悲しい思いをしなければならないの…?






ねぇ……誰か…



教えてよ……。






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