• テキストサイズ

《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第11章 今際






『早く……早くっ……!煉獄さんっ……』




上弦の鬼の強さは下弦とは比べ物にならない…
これまで何人もの柱が上弦の鬼に敗れ、殺された。



一度だけ稽古をつけてもらった煉獄さんが凄く強いのは分かってるけど、私は心配な気持ちを抑えきれず
ずっと嫌な胸騒ぎがしていた。




煉獄さんに同行している炭治郎くん達も
蝶屋敷で一生懸命訓練に励んで
全集中・常中を会得し、基礎体力が一気に向上して格段に強くなった。



でも、しのぶちゃんの話だと
まだまだ柱の実力には及ばないそうで…





もし殺されていたら…と嫌な考えが頭をよぎり、とてつもない恐怖に慄く。






足が震えそうになるのを堪え
全速力で走り続けていると、空が少しずつ明るくなって来て…

眩しい太陽が登り、夜明けを迎えた。






『みんな……お願い……っ』





どうか…どうか無事でいて……





その一心で走り続けていると
ようやく前方に汽車が見えた。


線路から脱線していて横向きに倒れている汽車の周りには、多くの乗客達がいるのが確認できた。


少し走る速度を落とした私は
乗客の様子を見てみたけど、大怪我をした人は見当たらず、ホッと安心した途端…




『っ…!!煉獄さん!!
炭治郎くん!伊之助くん!!』




3人の姿を捉え、私はすぐに彼らの元に駆け寄った…





『っ……ぇ…』





…座り込んでいる煉獄さんの周りには
信じられないほどの血が溜まっていて言葉を失った。






炭「さん…っ、煉獄さんが…っ…
早く治療してあげて下さいっ…!」

『っ…』




炭治郎くんに声を掛けられ
私は煉獄さんの正面に回って状態を確認したけど…



……もう、手の施しようがないとしか思えなかった。




伊「おい!眼鏡女!早く手当てしろよ!!」

『……っ』

伊「っ、どうして何も言わねェんだよ!!
早く…っ、早く診てくれよ!!!」


煉「やめろ、猪頭少年…。
俺はもうすぐ死ぬと言っただろう…?
は既に分かっているんだ。」


『っ、煉獄、さ……』




まさかまだ話す気力が残ってるなんて…。



彼の片目は潰れ、胸から背中にかけて
穴が空いているような状態なのに…


普通なら既に絶命しててもおかしくないのに…




/ 361ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp