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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第10章 突風




「おいテメェ…!
一体いつまでかかって……、あ…?」


『し、不死川さん…、あの…』


「…冨岡、何でテメェがここに来てんだよ。」


「…。」




冨岡さんを見た瞬間、不死川さんは眉を顰めながら睨み出し、冨岡さんもまた、不死川さんの事をキツく睨んでいた。



…どう見ても仲がいいとは思えない!!




「…昨日の警備、俺が代行したのは
と関係があるのか?」

『えっ…、
冨岡さんが代わりの人だったんですか!?』


「チッ、だから何だよ?
文句でも言いに来たってのかァ?
この馬鹿が熟睡して全然起きねェから
文句があるならコイツに言え。」


『ちょっ…!?不死川さん!!』




…そんな醜態を冨岡さんには言わないでよ〜!!



稽古で力尽きて倒れて朝まで寝続けたなんて…

恥ずかしいから冨岡さんに知られたく無かったのに!!




「…普段のお前の性格上
女を泊めることなどしないはずだ。」

「さっきから何が言いてェんだ冨岡ァ…、
わざわざ俺の屋敷まで来やがって…。
…まさかテメェ、に惚れてんのか?」


『はっ…!?な、なっ…何を言い出すんですか!!
そんなこと言ったら冨岡さんに失礼…』


「……惚れてる。」


『っ、え…』「あン…?」



「俺は…に惚れている。
男が一人で住む家に一晩泊まったと聞き
正気ではいられなかった、だからここまで迎えに来た。」


『と、冨岡、さん…?』




…聞き間違い、じゃないよね?




冨岡さん、私に惚れてるって……そう言ったよね…?




嘘か本当か分からないけど
好きな人からそんな事を言われてドキドキしていると、冨岡さんは私の手首を掴んで来た。






「帰るぞ。」

『えっ…、ちょ、ちょっと!!』




凄い力でグイッと引っ張られた私は
驚いて固まっている背後の不死川さんに向かって大声を出した。



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