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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第2章 大正




「おいおい、まさか俺とやろうってのかァ?」

『…そう、です。』





重い…



真剣である刀なんて初めて持った。



剣道で使う竹刀とは
比べ物にならないくらいの重量を感じる。



それでも私は…諦めないって決めた。


戦うことを自分で選んだ。




刀が重いからって
自分で決めたことを覆すつもりなんてない…!!





「フンッ、まぁいいかァ…。
多少反抗的な方が……殺し甲斐があるってもんだァ…!!」


『!!っ、く…!』





妖怪は、さっきと同じように
地面を蹴って、私に向かって飛んできた。


また避けることはできたけど
今度はそのまま拳での連続攻撃を喰らわしてくる。





『く…ッ…、』

「オラオラどうしたァ!?
逃げてばっかじゃ、俺は倒せねェぞォ…!?」


『!!いっ…』






妖怪の鋭い爪が私の頬と肩を掠め、
初めて感じる痛みに、私は顔を歪ませた。



このまま接近戦を続けていても
無駄に体力を消耗されるだけ…




そう思った私は、一旦後ろに下がり
妖怪と距離を取った。





『はぁっ…はぁ…っ、』





落ち着け…。



落ち着けばきっと、勝機はある…。





私は荒くなった呼吸を整えながら





昔…




剣道を教えてくれた先生の言葉を思い出した。







ーーー…


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