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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第9章 修練




「…怪我はないか、美緒。」

『は、はい…!大丈夫です…』




なぜ俺がここにいるのか驚いている表情のは、遠目から見ていた時よりも近くで見る方がより美しく見え…



俺に頭を下げて謝罪をする姿さえ
直視する事ができなかった。




何故そのような美しい姿をして出歩いている…?


先程絡んでいた男は追っ払ったが
俺が来なければ、はどうなっていた…?

そのような想像をしただけで
俺は苛立ってしまい…




「…そのような格好は、お前らしくない。」



…気がつくと、そんな事を口にしていた。



更には
眼鏡を外していた事、
一般人の男を上手く交わせなかった事に対して、を責めるような事ばかり伝えていた。



俺の中の苛立ちをにぶつけているような言い方をしてしまったが、

は真摯に俺の言葉を受け止め
頭を下げて謝罪をした後、元の隊服に着替えると言い、呉服店の中へ入って行ったが…



…その時のの背中は
とても悲しんでいるように見えた。





そして、の姿が見えなくなると
そばにいた甘露寺が俺をキツく睨みつけてきた。





蜜「酷過ぎるよ冨岡さん!!
何でちゃんを責めるようなことばっかり言ったの!?」


「何故、か……。俺にも分からない…。」




ただ唯一分かっているのは
無性に腹が立ってしまった事…。




があのような美しい姿で
男達を虜にしているのが許せなかった。

あいつの美しさを知っている男を
俺以外には増やしたくなかった。

声を掛けてきた男が
の体に触れたのが嫌だった。




…だが何故そう思ったのか、
俺自身が理解できていない状態の為

甘露寺に問われても、上手く答える事が出来なかった。





蜜「じゃあ!何であんなに綺麗だったのに
似合わないって言ったの!?」


「…似合わないとは言っていない。
らしくない、と言った。」


蜜「!?そんな風に言われたら
似合ってないって思われてるって捉えちゃうの!!
ちゃん凄く落ち込んでたよ!?」



「そう…なのか……?」



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