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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第9章 修練




「…怪我はないか、。」

『は、はい…!大丈夫です…』




男性がいなくなった事にホッとしていると
冨岡さんは私の方を向き、視線が合った。



好きって気持ちを自覚したばかりだから
目を合わせるだけで何だか恥ずかしくて…

それに、自分の格好もいつもと違うから
冨岡さんにどう思われてるのか、不安で仕方がなかった。





『あ、あの…、
助けてくれて…ありがとうございました…』


「…。それは別にいいが…
お前は何故そのような格好をしている?」


蜜「私が誘ったの!!
ちゃんに似合う着物を探したくてっ…
それで…」


「はぁ…。甘露寺、
お前がいながら何をやっているんだ。
あんな男、お前ならすぐに対処できただろう。」


『蜜璃ちゃんは悪くないんです…!!
私がもっと気をつけるべきでした…
…申し訳ありません。』




冨岡さんと目を合わせながら
申し訳ない気持ちを素直に伝える為に謝罪をすると

彼は私からフィッと視線を逸らしていた。





…え、そんなに怒らせちゃったの!?!?




私の事を視界に入れたくないほど怒っていて、さらには視線を逸らされたことでショックを受けていると


冨岡さんは私の事を視界に入れないまま
別方向を向きながら口を開いた。








「…そのような格好は、お前らしくない。」


『っ……え…』


「眼鏡も外さないよう命令したはず…
なのに何故従っていないんだ?」


『そ、それは……っ…』


「近づいて来る男の対処すら出来ないなら
そのような服装をするべきじゃない。」


『…。はい…、すみませんでした…』





あぁ…なんか泣きそう…。



この綺麗な着物を着た私を見たら
冨岡さんも褒めてくれるんじゃないかって…


綺麗だ、って直接言われなくても
そう思ってくれればいいなって…


そんな淡い期待をしちゃってた。




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