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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第8章 上官



「別ノ時代カラヤッテキタ貴方ヲ
鬼殺隊ノ隊士ニシタ…、
ソノコトニ不満ヲ持ツ柱モイラッシャルノデ。」

『……。』



…そりゃあそうだよね。


冨岡さんやしのぶちゃんみたいに
全員の柱が簡単に私を信用してくれるとは思えない。

きっと御館様は
自分が話すより、直接私を見て
柱の人達に判断してもらおうと考えているんだろう。



…とはいえ、
やっぱりちょっと緊張するし、怖い。


でも、ここで逃げたって
ますます信用されなくなるだけだから…




『…。分かりました…。行きます。』

「ゴ案内シマスノデ、着イテ来テ下サイ。」




意を決していく事を伝えると
カラスは羽を広げて飛び立ち
私は走って追いかけることになった。




『う〜っ、疲れてるのに走らされるのかぁ…』

カ「頑張ッテネ、!』





夜通し隠部隊の手伝いをしていたから
もう体はクタクタで…


それでも、御館様の命令である以上
のんびり歩いて行くことは許されそうになかった。





『はぁ…、大丈夫かな、私…。』

「ナラ余裕ヨ!多分ネ!」




…いや、多分って。


もう少し自信を持たせてくれてもいいじゃん…。



何の慰めにもならないカヨちゃんの言葉にため息を溢しながら、私はひたすら足を動かして、カラスを追いかけた。












(…ねぇカヨちゃん。
私の服装、このままで大丈夫かな?
山で少し汚れちゃったんだけど…)


(ソンナノ気ニシナクテイイカラ…)


(いや、でも…
上官に会うのに服装乱れてたら失礼じゃない…?)


(…。ダッタラ、マズハソノ変ナ眼鏡ヲ外シナサイヨ。)


(ダメだよ!!外したら顔が変だって思われて
余計嫌われるもん!!)


(本当ッテ……、馬鹿ネ。)


(なっ…!?ひどい!!カヨちゃんひどい!!)


(…イイカラサッサト走リナサイ!
遅レタラ余計ニ柱達カラ嫌ワレルヨ!?)


(やだぁ〜!!
それは嫌だから頑張って走るー!!!)


(…ナラ大丈夫ヨ、
水柱様モイラッシャルカラ。)


(え!?何!?何か言った!?)


(…何デモナイカラ、黙ッテ足ヲ動カシナサイ!)


(は、はい…!!)






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