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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第7章 当主




「、君はこれから鬼殺隊の隊士として
任務をこなしていかなければならない。
でも君には医学の知識があるようだから
傷付いた隊士の世話を今後も任せたいんだ。」


『はい、私もそうしたいって思ってます。』


「ありがとう。
鬼を倒す任務と、隊士の治療をする任務…
大体半々になるようこちらで手配するから
そのつもりでいて欲しい。
負担はかかってしまうかもしれないが…」


『負担だなんてとんでもない!!
私が役立てることなら何でもやりますっ!
その為に鬼殺隊へ入ったんですから!!』




入隊理由を意気込んで話した私を
御館様は嬉しそうに優しく微笑んでいた。





「君は本当に優しい子だね…。
義勇が気に掛けている気持ちがよく分かったよ。」


『…?気にかけてるって…?
冨岡さんが?…ん?
言っている意味がよく分からないのですが…』


「フッ、君も義勇もそのうち分かる時がくるよ。」


『??』





何だかよく分からないけど
とりあえず私は冨岡さんに嫌われてはいないってことだよね?

散々迷惑かけてるけど。





「では最後に、大切なことを言っておくね?」

『はいっ』





一体何を言われるんだろう…

鬼殺隊の大事な掟、とかかな…?




大切なこと、と前置きをされたから
私は布団の上で背筋を伸ばし、姿勢を正し直した。








「鬼殺隊はね、隊士同士の恋愛は自由だから。」


『………。え、それだけ…ですか…?』


「そうだよ。とても大切なことだから。
じゃあ僕はそろそろ失礼するね、ゆっくり休んで?」


『あ…はい…。ありがとうございました…』





御館様は言いたいことを言えて満足したようで、すぐに部屋から出て行った。





…え、本当に最後に言われたのが大切なことなの?


確かに
人と人が好き合う恋愛はとても素敵なことだとは思うけど…


最後に言うことがそれ…?



御館様の考えていることが全く分からない…



第一私は、男性を好きになった事がないし
恋愛どうこう言われても、いまいちピンと来なくて…



しばらく一人で唸っていると
私がいる部屋に向かってくる足音が聞こえて来た。








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