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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第7章 当主




『あの……、西口さんは……。
私の近くにいた隊士さんなんですけど…』


「大丈夫。彼も生きているよ。
しばらく休めば復帰出来る。」


『本当ですか!?よかった〜…!!』




多くの隊士達は亡くなっちゃったけど
西口さんだけでも生き残ってくれて…


本当に良かった…。





「選別の話に戻るけど
が下弦の鬼を倒した事は
義勇からも話を聞いたから…」


『??義勇、さん……?』


「冨岡 義勇、知っているよね?」




知ってるも何も…
これまで何度あの人にお世話になったことか…。



それなのに私…


冨岡さんの苗字しか知らなかった。


下の名前……義勇さんっていうんだ…。


冨岡さんにピッタリな……すごく素敵な名前…。






「…?どうしたんだい?」


『あっ、いえ…!何でもありません…。
それよりどうして冨岡さんが…?』


「十二鬼月が現れて、隊士達が全滅しそうだと
私の元へ報告が来たからね…。
柱である義勇を向かわせたんだ。
まぁ、彼が到着したのは
鬼が塵となって消えて無くなる時だったようだけど。」





…ってことは、
冨岡さんが来てくれたのは私が気絶した後……


道理で私の記憶になかった訳だ。






「義勇が君をこの屋敷まで運んでくれたんだ。
ちゃんとお礼を伝えること、いいね?」

『はい…!必ず!!』




また冨岡さんに迷惑かけちゃったんだなぁ…。

もう何度お礼を伝えたのか分からないよ…。




でも、雪の呼吸の型を増やせたし
その報告もちゃんとしたい…

冨岡さんに会いに行ける口実ができたのが
何だか凄く嬉しくて、自然に口角が上がった。





『冨岡さん……ありがとうございます…』

「…。…、君はひょっとして…」

『え…?何でしょう?』

「…いや、何でもないよ。
義勇は君のことを心配していたから
また会いに行ってあげるといい。」

『はい!』




御館様が何かを言おうとしてやめたのは気になったけど、とても嬉しそうに笑っていたから
私も同じように笑顔で返事をした。





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