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死神の華【鬼滅の刃】

第6章 死神と過去


杏寿郎の反応もわからなくはない。なんせ『どうにかできるか?』と聞かれれば『できる』だろう。だがそれは今ではない。

それもそうだ。今ここは鬼殺隊が所有する屋敷の、しかも縁側だ。
お館様が滞在するからと人払いをしていたが、いつ隠や他の隊士がやってくるかわからない。そんな庭先で炎柱である杏寿郎が女性隊士と昼間からこれ以上のことをするだなんて…。


杏寿郎はまさか自分の悪戯心がここまでならなるとは思っていなかったのだ。この後のことなんて考えてもなかった。
だが杏寿郎も柊の声に当てられ、欲望を吐き出したいと言わんばかりに男の中心を張り上げている。

黙った杏寿郎に不安を感じたのか再度柊が杏寿郎に抱きつく。先ほどとは違って少し乗り上げた角度で杏寿郎を胸に包み込むように。杏寿郎の熱い息が開いた胸に直接伝わり、
「んあっっ…//杏寿郎っ…だめ…息…あっ…むね…にっ…!!」

ーーーーゴリューーー

杏寿郎の張り上げた中心に柊のそれが交差する。

「っっあぁぁぁっっ!!///」
尚も高い嬌声が庭先に広がり、ビクビクと柊の体が震える。

はぁはぁと肩で息をし、トロンとした涙ぐんだ瞳で杏寿郎を見つめる
「柊。布越しに触れただけで達したのか?」
「??」何が何だかわからない柊。
すっと柊の頬に触れ、柊の唇に親指を滑らせる。

ムニムニと下唇を指で遊ぶ。
「柊。君のここに深く触れたい。いいか?」
視線が交わる。柊の返事を待たずして杏寿郎は柊の唇に自分のそれを重ねる。

「ん…//」くちゅり。杏寿郎が柊の口を啄むようにゆっくりと口付ける。想像していた以上に柔らかい柊の唇にもっと。もっとと深くなる。角度を変え、漏れ出る声や息を感じながら激しい口付けへと変わっていく。ぬるりと柊の口の中に杏寿郎の熱い舌が入ってくる。
「っは…//…ふぁ…//杏…んんっ///」
口の中に入ってきた杏寿郎の舌が柊の舌を絡めようと追いかける。
苦しくて逃げようと頭を動かそうとすると杏寿郎の手が柊の後頭部を押さえて逃げられなくなった。かと言って胸を押しのけようとするが力が上手く入らない。


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