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死神の華【鬼滅の刃】

第19章 死神と新年


風呂から出て、正月の定番料理、栗きんとんを食べつつ残っていたおせちや雑煮を食べる。

杏寿郎は合間に鍛錬し、柊も重たい腰を上げ、杏寿郎の鍛錬に参加する。
無理はするなと言われたが、病気や怪我ではないのだから1日でも手を抜きたくないと言う柊のプライドに根負けする。

そうこうしているうちに槙寿郎と千寿郎が帰宅する。





千寿郎が静かに入ろうとすると『待て。』と槙寿郎が抑え、
「帰ったぞ!!!」
やけに大袈裟に大きい声で帰宅を宣言する。
その様子を千寿郎は不思議そうに尋ねる。
「…いや…一応な。万が一という事もあるからな。」
千寿郎をそう諭すと縁側の方からパタパタと2人分の足音が聞こえてくる。
「お帰りなさい父上。」
稽古着で木刀を持った長男とその恋仲?かどうかわからないが、良い仲の娘が現れ、槙寿郎は少しホッとしたと同時にせっかく2人きりにしてお膳立てしてやったのに稽古着なんて色気がないと少し憤りを感じる。

「少しは着飾って近くの神社でも詣ってきたらどうだ。」
「いや、しかし…。」
「せっかく母上の着物があるんです!着付けしましょう!」
千寿郎が明るい顔で柊の手を引っ張る。



柊 は結局、千寿郎に華やかな着物を着付けて貰い、髪も結い、軽く化粧も施され杏寿郎と共に近くの神社へと向かう。

「着物はやはり動きにくいな。」
「そう言うな。とても似合っている!」

派手で快活な杏寿郎と美人な柊が2人揃って歩く姿は周りの人達からの視線を集める。

「落ち着かない。見られているな…。どこか変だろうか?」
「安心しろ。変だから見ているのではない。柊が美しいから見ているのだ!」
そうはっきり言う杏寿郎に柊は顔を赤らめる。

そうして柊の人生初の初詣は無事に終わった。

2人の願い事は
『柊が』『杏寿郎が』『『生きて帰ってくれますように』』




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