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死神の華【鬼滅の刃】

第4章 死神と日輪刀


感動の涙を流す願鉄を宥め落ち着きを取り戻すと
「そういえばっっ!!隠の方からリーン殿の隊服を預かっていたのでしたっっ!!」そう言って荷をほどきおろしたての隊服を願鉄から手渡される。
「ついに隊服と日輪刀全て揃ったな。早速着替えてこい。」
そう槙寿郎に促され、自室に戻り真新しい隊服を広げる。
選抜のあと個別に隊服にリクエストをお願いしていた。
と言うのも長年死覇装で生きていた。私生活も戦闘も。だからできるだけそれに近い形にしてほしかったのだ。杏寿郎の隊服を見ていると特殊な形の袴に脚絆を巻いていて、上はシャツと学ランのようだ。
確かに街から街へと長距離を移動するなら脚絆は理にかなっているがやはり慣れた袴の方が足捌きがしやすいと感じる。ベルトではなく細い帯紐に、上も長着にして欲しかったが釦で階級を見るらしくそこは叶わなかったが袖を広くして着物風にしてもらった。
「ん?シャツの釦…真ん中がない…。というよりも少しきつい。上着も釦が届かないが……。」
なんと心許ない服だろう。まさしく10番隊の副官、乱菊のように胸がこぼれ落ちそうだ。
そうか、隊服を頼んだ選抜の時サラシを巻いていた。だからサイズを見誤ったのかもしれない。
しかも袴と一緒にもう1着入っていたのは現世でいうミニスカートだ。
手紙が添えられていた。【是非、こちらも合わせてご着用ください】
こんな短い服を着る人間がこの時代にいるのか?

うーん。と悩んでいると槙寿郎からまだかと催促される。
とりあえず希望していた方の袴を履き、帯紐を締めるとおそらく間違えて紛れ込んだであろうミニスカートを持って客間に戻る。

「すまない、サイズが少し小さくてやはりサラシを巻かないとダメだろうか?」そう言いながら2人の前にお披露目する。

「んなっ!リーン!なんだその隊服は!」
柊の隊服を見て瞬時に反応する。
「その隊服は蜜璃殿と同じ系統ですなっっっ!!」
槙寿郎は良くないと否定的だが、願鉄は似合ってると肯定している。

そこに「こんな物も入っていた」とミニスカートを見せると槙寿郎の額に青筋が浮かぶ。「前田ぁぁぁ!!」

ギャーギャーと3人で騒いでいるとガラッと扉が開く。
「何やら騒がしいがどうかしたのか?」
杏寿郎が帰ってきた。


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