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死神の華【鬼滅の刃】

第4章 死神と日輪刀


杏寿郎side

「本当に申し訳ないっっ!!!なんと詫びたらいいかっ!!」
人生で二度目の土下座である。しかもその2回とも相手は同じ人物リーンに対してだ。

「…気にしていない…。もう謝るな…。それに、、私も攻撃してしまったし…。お互い様だ、、。」

いや、言葉と態度が一致してないっ!!
前回の時はあっけらかんと笑っていたが今回は目も合わせてくれない。
本当に嫌われてしまったのかもしれない。

「バカの杏寿郎はほっといて、リーン、お前のあの力はなんだ?」
俺に対して辛辣な言葉を吐き捨て、リーンに問いかける。


「あぁ、あれは『鬼道』といって死神の学校で教えてもらえる技だ。
大小様々な技があって、私はあまり得意ではないんだ。私の霊圧は桁外れでな、小さく押さえ込むのが難しくてどれも相手を消し炭にしてしまうから、ホロウ相手ならいいが人間や死神同士には使うなと先生から厳しく言われていた。咄嗟に先ほど杏寿郎に使ってしまったが、上手くいって良かった。本当にすまない杏寿郎。」
そう言って深々と頭を下げるリーン。ん?だとすれば先ほどからの彼女の態度は?

「お前、杏寿郎に怒ってるんじゃなかったのか?無意識とは言え体をまさぐられたんだぞ。」父上、その言い方はちょっと。
「まさか!私は杏寿郎に全幅の信頼を置いている!ただ、、その、、恥ずかしかったというか、、杏寿郎に触れられると頭がぼーっとして、心臓の脈が早まり、体の奥が締め付ける感覚に落ちてしまう。それがなんだか自分自身じゃなくなるようで、、怖かった。」
その発言に父も俺も言葉が出ない。
感情も乏しく知識も疎いと思っていたがここまでとは、、。
「つまり、俺と目を合わせてくれなかったのは俺のことが嫌いになったわけじゃない、、のか、、?、」
不安そうに問いかけると

「当たり前だ!杏寿郎の事を嫌いになるなんてありえない!縛道の塞では良くて粉砕骨折。大体腕が捻り切れるとこだ。この世界は霊子が薄くて本来の力にならなかったようだ。杏寿郎の腕が無くなっていたらと思うと申し訳が立たなくてな。目も合わせられなかった。」

「粉砕骨折、、。腕が、ねじり、切れる、、。」
その強烈な単語にこの世界の霊子の薄さに感謝した。
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