第4章 死神と日輪刀
杏寿郎side
何か不思議な力で押さえつけられた。鬼の襲撃かと思った。目の前のリーンも襲われたのか浴衣が乱れている。
「リーン!大丈夫かっ!!」そう無事の確認をすれば何やら様子がおかしい。敵の姿は勿論気配もない。
あるのは乱れたリーン1人。そう、乱れたリーンは俺を見ている。
「な、まさか、俺か、、?」
真っ赤に震えたリーンは
「っっ破道の四!百雷!!」
指を指し、そう叫ぶとその指先がチカッと光り倒れている俺の顔スレスレに光線が打ち抜いた。
「………。」
じゅっと音がなって布団に穴が開いている。おそらくその下の畳にも。
ひくっと喉が引き冷や汗が流れる。
バタバタと足音が近づきバンっと扉が開く。
「なんだ!どうした?!!!
父が不穏な反応を感知したのか慌てた様子で部屋に入ってきた。
「…槙寿郎…、すまない畳に穴を開けてしまった。」