• テキストサイズ

死神の華【鬼滅の刃】

第3章 死神と藤襲山


「んっ、んぁっ!杏っ、寿郎っ!」背中に何度も何度も口付けを落とした杏寿郎はその場でしゃがみ込み膝立ちになる。
視線が低くなり杏寿郎の手が背中から腰、尻に触れる。
柊は先ほど出た声が恥ずかしかったためこれ以上声を出すまいと口に手を当てて杏寿郎にされるがままだ。

「この下履きは珍しいな。死神の世界のものか?」
まぁ気になるよな。江戸時代の名残で赤や桃色の下履きが主流のこの時代のに青いパンティは聞いたことがないだろう。
「そうだ。だが私が買ったものではないからな。同僚。いや、後輩なのだが無理矢理渡してきたものだ。伸縮性があって履き心地がいいため捨てるのも勿体無いから使用している。断じて私の趣味とかではないぞ!」
変に言い訳じみた事を早口に説明する。確かにこの下着のデザインは現世の世間的には『勝負下着』と言っても過言ではない。バックデザインは総レースで透け透け。隠したいのか見せたいのかわからない。
前部分も布面積が小さく際どい。だがこれを見た杏寿郎にとって『勝負下着』だなんて知る由もなく、100年後はこれが普通といえばそうなのだろうと思うだろう。だが柊のこの様子を見てこれが『普通の下着』ではなく男に媚びるためのものだと勘づかれる。

だがそれよりも
「……後輩…?無理矢理……?よもや、それは男ではあるまいな?」
背中の傷跡を見た時よりもさらに低く怒りを露わにした杏寿郎の声。
「男から買って貰ったものを身につける。その意味をわかっているのか?」

「すまない、、意味はわからないが、男に貰ったものではない。乱菊と言って女性だ。人を揶揄うのが好きな愉快な子なんだ。……だから、、。」
その言葉に安心したのかコロっと態度が変わり
「そうか!!なら良かった!」と上機嫌になる。

「リーン、こちらを向いてくれ。」
そう言うと柊は向けていた背を翻し、杏寿郎の正面に立つ。
今もなお、杏寿郎は膝立ちのままこちらを見上げている。

そして片膝を立てて、その膝の上に柊の足を乗せるように促す。


/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp