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死神の華【鬼滅の刃】

第16章 (短編)呉服屋での話


難しいのがブラジャーの留め具だった。若女将は理解出来ていたが、素材からその形を作るのは難しい。だが紐パンの要領で留め具ではなくバンドをぐるっと巻き、背中か前でリボン結びしたら可愛い!
と言うアイデアを閃いたみたいだ。

「背中で結ぶのは1人では出来ないのではないか?」
「何言ってるんですか!そこは愛する人にしてもらうんですよ♡」
「そ、そうか。まぁ私は下履きだけあれば構わない。」
「えーリーン様は着ないんですか?」
「私は剣術をたしなんでいる。胸はあっても邪魔なだけ、サラシで十分だ。」
「だめだめ!絶対ダメです!形悪くなっちゃいます!胸を抑えるブラジャー…。スポーツ用…。これだっ!!」

またイメージが湧いたのかノートに書き込んでいく。

「では若女将、私はこれで失礼するよ。後日また様子を見にくるから。」
そう言って柊は連絡先と前金を渡して仕立て屋を出る。



ーーー後日ーーー

「柊さん、ちょっとお使いお願いできますか?」
千寿郎に声をかけられ鍛錬の手を止める。

「あぁ、構わないよ。」
「すいません、これメモ書きです。」

何やら慌ただしい千寿郎の代わりに買い物に出かけることになった。
柊の事をお客様扱いしていた千寿郎だが、最近はそれも減ってこうして柊には頼ってきてくれるようになった。
弟ができたようで嬉しい。

内心喜びながら出かける準備をしていると杏寿郎が現れる。
「なんだ柊出かけるのか?」

「千寿郎におつかいを頼まれた。」
「なら俺も行こう!」

そうして2人で町へと繰り出す。

「行き先は…商店街だな。あそこにうまい蕎麦屋がある。そこで昼飯でも食べよう!」
「杏寿郎、さてはそれが目当てだな?」
「ははははっ!よもやよもや!」

先に腹ごしらえをしに杏寿郎が美味いと言う蕎麦屋で昼食を取ると目的の店へと向かう。

(仕立て屋が近いな…。だが杏寿郎もいるし、下着は今度でもいいか。)
そろそろ出来上がってるだろうと考えるが下着をオーダーメイドで作って貰ってるなんて恥ずかしくて知られたくないと考え千寿郎のお使いだけにする。



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