• テキストサイズ

死神の華【鬼滅の刃】

第16章 (短編)呉服屋での話


採寸が終わると柊は女将に耳打ちする。
「すまないがここに下着は売ってるだろうか。」

「下着…ですか?下履きのことでしょうか。腰巻きなら置いてますが、洋装だと…ズローズならいくらか仕入れてますけどね。」

「そう…ですか。そう言うのを作ってくれそうな店を知っているだろうか?」

「…そうですねぇ。着物から人形まで色々と修理や小物を手作りしてるお店が商店街の方にありますね。そこならもしかして…。」

お役に立てずにすみませんと言う女将にフルフルと首を振り
「いや、方向性が見えただけでも良しとするよ。」

寸法のため脱いだ服を着直すと出来上がった着物を取りに来る日取りを決め、呉服屋を後にする。

帰りは千寿郎と甘味屋へ寄りお土産に桜餅とおはぎを30個ずつ購入すると煉獄家へと帰宅した。
因みに買い過ぎではないか?と千寿郎に問いかけると「え?むしろ少なめですけど。」と返ってきたので、煉獄家は皆が健啖家だなぁ。と苦笑いする。



翌日、柊は1人で町に出掛けた。目的はもちろん下着を手に入れるためだ。現代の下着までとは言わないが、しっかり密着されるあの下着が恋しいのだ。



ーーーー尸魂界ーーーー

「やっほー!リーンちゃん!」

一番隊の執務室で書類を整理してると窓から後輩がピョコっと顔を出す。

「…乱菊か。君くらいだぞ、一番隊へ気軽に顔を出すのは。」
やれやれと呆れ顔で迎えると。
「ねぇ、今日暇?暇でしょ?暇だよね?よし!いっくぞー!」
柊の腕を掴み、椅子から引き離そうとしてくる。

「おい、まて。見てわからんのか、今どう見ても仕事中だろ!引っ張るなっ!ちょっ、力強いな君っ!」

「だいじょーぶ!ちゃーんとおじいちゃんの許可は取ってまーす!」

「おじいちゃんって!まさか総隊長の事か?おいっ!乱菊!!」

ー ー ー ー ー ー

「じゃーん!新宿ー!!やっぱ最新の服はここよねー!」

「乱菊…。なんだこれは…。用意周到すぎるぞ。いつの間に義骸まで…。」

短いスカートに肩を出したカットソー。髪型もツインテールにされ足下は太めだが高いヒールで歩きにくいったらありゃしない。






/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp