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上書きしちゃった

第6章 抗えない視線


タ「……っ、そんな声で……呼ぶな……!」

切羽詰まった声と共に、勢いを増した動きにソファが軋む。

肉の奥で擦られるたび視界が揺らぎ、呼吸が乱れる。

「はぁ……っ、だめ……っ、また……っ。」

果てたばかりの身体に再び快感が押し寄せ、涙がにじむ。

そんな様子さえも彼は逃さず、さらに腰を打ちつけてきた。

タ「……俺も……出る……。」

苦しげに吐き捨てるような声と共に、動きが荒く乱暴になっていく。

タ「中に……っ、欲しい?」

耳元で囁かれ、答えられないまま息を呑む。

タ「黙ってるなら……良いってことだな。」

意地悪く吐き捨てる声と同時に、さらに深く突き上げられた。

「や……っ、あ……っ!」

返事もできないほどの衝撃に、背が跳ねる。

何度も奥を抉られ、掴まれていた腰が熱に焼かれる。

タ「……っもう……無理だ……!」

荒い吐息と共に、彼の腰が最後まで強く押し込まれた。

奥の奥で熱が弾け、灼けつくような衝撃が広がる。

「っ……あ……!」

熱が溢れ込む感覚に声が途切れ、全身が硬直した。

何度も脈打つ彼の奥で、内側まで染められるような充足感に支配される。

タ「はぁ……っ、はぁ……。」

肩に顔を埋めたまま、彼は荒い呼吸を繰り返す。

腰を押し付けたまま果てた余韻に震えているのが伝わり、こちらも息をするだけで精一杯だった。

しばらく動けず、互いの鼓動だけが重なり合う。

熱を分け合ったまま、彼はゆっくりと顔を上げた。

汗に濡れた頬を指で撫で、かすかな笑みを浮かべる。

タ「……可愛すぎて、どうにかなりそうだった。」

掠れた声に、心臓が跳ねる。

まだ奥には彼の熱が残り、わずかに動くだけで敏感に反応してしまう。

タ「全部、受け止めてくれて……ありがとう。」

照れ隠しのように笑いながらも、眼差しは真剣だった。

言葉に返す余裕もなく、ただ抱きしめ返すことしかできなかった。

やがて彼は体勢を崩し、ソファに横たわるように抱き寄せる。

タ「……このまま眠って良い?」

耳元で囁かれ、抗えず頷いた。

彼の腕の中で呼吸を合わせ、瞼を閉じる。

静かな余韻のなかで、彼の体温と心音に包まれながら意識はゆるやかに溶けていった。
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