• テキストサイズ

上書きしちゃった

第20章 ほどける夜


意地悪く問いかけながら、指先で敏感な場所を転がす。

「や、やめ……て……。」

必死に首を振るが表情は快楽に歪み、声は甘く震えている。

キタニはそんな女の顔を見て、口角を上げた。

タ「否定できないのは……俺らだからか?」

低く囁きながらさらに深く動き、女の全身を貫く。

「……っあ、だめ……! も、もたない……。」

息が乱れ、涙が滲むほどの快感に翻弄される。

なとりは女の手を握ったまま、髪を撫でて落ち着かせるように囁いた。

な「良いよ……全部出しちゃえ。俺らが受け止めるから。」

その優しい声と、キタニの荒々しいリズム。

2つの相反する熱が同時に流れ込んでくる。

女はもう抗う力を失い、声をあげながら2人に身を委ねた。




果てる瞬間、女は2人の名を交互に呼びソファのクッションを強く握りしめる。

全身が痙攣するように震え、余韻の中でぐったりと力を抜いた。

キタニは汗ばんだ髪を指でかきあげ、息を荒げながら言った。

タ「……ほんと、打ち上げじゃなくてよかったな。」

挑発するような声色だが、その瞳はどこか安堵している。

なとりも隣で女の背中を撫で、苦笑しながら囁いた。

な「外じゃ絶対できないですよね。……独り占めしたいし。」

女は荒い呼吸の合間に、小さな声で

「……2人とも、ひどい……。」

と呟いた。

だがその頬は赤く染まり、腕は自然と2人にすがりついていた。

リビングの時計が深夜を告げる中、ソファの上には絡み合う3人の影が静かに横たわっていた。
/ 247ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp