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上書きしちゃった

第19章 夜の衝動


彼女の声が途切れ途切れに漏れるたび、なとりの動きはさらに深く、強くなっていった。

「……っ、もう……やだ……。」

言葉とは裏腹に、その声は甘く震え身体は拒絶どころかしがみつくように彼を受け止めている。

な「やだって言いながら……こんなに、奥で絡んでる。」

なとりの低い声が耳元で響く。

吐息が首筋を撫で、その熱に彼女の背筋がぞくりと震える。

「ちが……っ、なとり……。」

必死に言葉を紡ごうとするが腰を揺さぶられるたびに声は裏返り、理性が削がれていく。

な「ほら、もっと素直になって……俺に溺れろよ。」

そう囁いて唇を重ねると彼女は抗えずに舌を絡め、甘い声を漏らした。

シーツの上で絡み合う身体は熱に浮かされ、もはや酔いなのか快感なのか判別がつかなくなる。

なとりは彼女の腰を掴み、逃げ場を与えぬよう深く打ち込んだ。

「っ……あ、あぁ……!」

声を上げる彼女の姿に、なとりの瞳がますます熱を帯びる。

な「……やっぱ、俺のこと好きなんだろ。」

問いかけるような声に、彼女は答えられない。

答えようとしても、喉から出るのは快感に震える声ばかりだった。

な「否定できないんだよな。だって……俺の中でこんなに気持ちよくなってる。」

その言葉に彼女の頬が赤く染まり、視線が逸れる。

なとりはその様子を見て満足そうに口角を上げ、さらに深く腰を打ち付けた。

「っ……だめ……もう……。」

涙を滲ませる瞳で懇願する声。

けれど、なとりはその声すら愛おしそうに受け止めた。

な「大丈夫。俺も……一緒にイくから。」

そう告げ、彼女の手を強く握りしめる。

指先が絡み合い、互いの熱が重なる。

次第に彼女の身体は限界を迎え、震えながら大きな声を上げて果てた。

全身に広がる快感に抗えず、彼の名を呼びながら強く抱きしめてしまう。

「……っ、あぁ……!」
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