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上書きしちゃった

第13章 密室の罠


バ「ここで俺に、抱かれてみろよ。」

低く囁かれた言葉は挑発のようで、命令のようで、そして甘い誘惑のようだった。

力ずくで抗っても無駄だと悟った瞬間、心の奥で別の感情が芽生えてしまう。

羞恥と、戸惑いと抗いがたい昂ぶり。

彼の指が下着の隙間から侵入し、直接肌をなぞったとき抑え込んでいた声が堪えきれずに漏れ出た。

「……っ、や……。」

その声に満足したように彼は笑い、さらに深く侵入してくる。

指が濡れた部分を探り当て、じゅくりと音を立てながら動く。

狭い空間に響くその音が、恥ずかしさと同時に体を痺れさせていく。

彼の動きは次第に大胆さを増し、かやは壁にしがみつきながら必死に呼吸を繋ぎとめる。

彼はその姿を愉しむように時折わざと動きを止め、かやの反応を観察してはまた容赦なく責め立てた。

バ「……素直になれよ。気持ち良いんだろ?」

言葉と同時に、指の動きが一層激しくなる。

体が勝手に彼の動きに応えるたび羞恥と快楽がないまぜになり、頭の中が混乱していく。

限界が近づいたその瞬間、彼は指を抜き取った。

そして濡れた指を舐め取り、艶めかしい音を立てながら微笑んだ。

バ「……準備はできてるな。」

彼はベルトを外す金属音を立てながら、かやをさらに壁へと押し付ける。

腰に抱き上げられるようにして持ち上げられ、狭い個室の中で身動きが取れないまま彼の体温に支配されていく──。
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