第13章 密室の罠

バ「声……出すなよ。外に聞こえる。」

その囁きが、恐怖よりも熱を呼び覚ましていく。

理性は必死に拒もうとするのに、体の奥からは抗いがたい痺れのようなものが広がっていた。

彼の唇が重なった瞬間、甘い苦い味と共に頭が真っ白になる。

強引に舌を絡め取られ、逃げ場をなくした口腔の中で支配されていく感覚。

唇の端から零れる吐息が自分のものか、彼のものか分からない。

指先がブラウスの裾を探り、するりと内側に侵入してくる。

冷たい指と熱を帯びた掌が肌に触れ、背筋が跳ね上がる。

胸元に伸びたその手は、衣服越しに形を確かめるように揉みしだいた。

バ「……もうこんなに反応してる。」

耳元で囁く声が憎らしいほど余裕を帯びている。

かやは首を振って否定しようとするが彼の指は容赦なく敏感な部分を擦り、抗議の声を息に変えて奪っていく。

スカートの裾が大きく持ち上げられる。

膝をすり合わせて必死に抵抗しても彼の力強い腕に押し開かれ、下着越しに熱を探られる。

羞恥に頬が熱くなる。

バ「ほら……もう、逃げられない。」

彼は囁きながら、わざとゆっくりと指を這わせ布越しに核心を撫でていく。

腰が震え、喉から声が漏れそうになるのを歯を食いしばって堪える。

だが、彼はそれすらも楽しんでいるかのように耳たぶを噛み首筋に舌を這わせながらさらに攻め立ててくる。

密着した下腹部に、硬さを主張するものが押し当てられる。

布1枚隔てたその感触に身体の奥から熱がせり上がり、息が乱れる。