第13章 密室の罠

彼の両腕に持ち上げられ背中は硬い壁に押しつけられたまま、下半身は逃げ場を失って彼の熱を受け止める形になる。

狭い個室の中、体の奥まで響くような荒い息が混じり合い衣擦れの音と金具が外れる金属音がいやらしく重なった。

バ「ほら……もう隠せないだろ。」

耳元で囁かれた声は低く、熱を帯び心臓を直に撫でるように震わせる。

押し付けられる硬さは、もう布越しの感触ではない。

直接肌に伝わり、熱を孕んだ塊が下腹を強引に押し広げようとしているのがわかる。

スカートはすっかり捲り上げられ、下着もずらされてしまっていた。

「……やだ、ここ……。」

かろうじて声を絞り出すが彼はその言葉を楽しむように唇の端を上げ、首筋に食い込むほど強く口づけを落とした。

歯の跡が残るほどの刺激に、否応なく腰が震える。

彼の手が太ももを強く掴み、足を抱え上げさせられる。

身体の奥が完全に無防備に晒されるその姿勢のまま、硬い熱が濡れた部分へ押し当てられる。

バ「……入れるぞ。」

短い言葉と共に、彼は容赦なく腰を押し込んできた。

「……っ、あ……！」

思わず声が漏れる。

狭い空間に反響する自分の声に羞恥で顔が熱くなるが、すでに奥まで侵入してくる圧倒的な感覚に抗えない。

壁に押し付けられた背中が震え、身体の奥が彼の形に合わせて広げられていく。

痛みと熱と快楽がないまぜになり、視界が滲んだ。

バ「……きついな。全部、入ってる。」

彼は耳元で息を荒げながら囁き、わざとゆっくりと腰を引き抜く。

濡れた音が狭い個室にいやらしく響き、羞恥がさらに募る。

だが、その羞恥を打ち消すように次の瞬間、強烈な突き上げが襲ってきた。

「っ……！」

声を堪えようとしても、喉の奥から勝手に漏れ出す。

壁に背を押し付けられたまま体は逃げ場を失い、彼の動きに翻弄される。

彼は一定のリズムで腰を打ち付けながら、かやの反応を楽しむように視線を絡めてくる。

バ「外に聞こえちまうぞ……でも、声止められないんだな。」

わざと大きく動き、壁に身体ごとぶつかるほどの衝撃を与えてくる。

そのたびに奥深くを抉られ、思考が真っ白になる。